刺青(タトゥー)を消す方法はどんなものがあるの?

刺青(タトゥー)を入れるには色々な背景があるでしょう。そして、就職や結婚など人生の転機により「どうしても刺青を消したい」「刺青をして後悔している」という人もいると思います。
実際、刺青は消すことは出来るのでしょうか?また、それならどのような方法があるのでしょう。

刺青を消すには信頼の置けるドクターを探しましょう

まず前提として、刺青を消す際は信頼の置けるドクターを探すようにしましょう。しっかりとしたカウンセリングを実施してくれる、適切な価格で施術をしてくれる、アフターケアがちゃんとある等の点を事前に確認しておくとよいでしょう。

また、料金もクリニックによってずいぶん差がありますので、いろいろなクリニックをまわり、お見積もりを作ってもらうことも役に立ちます。例えばレーザーによるタトゥー除去で、同じレーザー機器を使っていてもクリニックによってずいぶん差があったり、また新しい高性能のレーザーを持つクリニックの方が、前世代のレーザーを持つクリニックよりも安い場合などがあったりします。

とくにレーザーによるタトゥー除去は、回数を重ねて治療が必要ですから、1回の料金の差が積み重なると、治療全体で大きな差となります。

刺青を消す4つの方法

刺青を消すには「レーザー」「切除縫縮」「剥削」「皮膚移植」の4つの方法が挙げられます。消したい刺青の種類(色や大きさなど)によって方法が変わってきます。

・「レーザー」による除去
黒色や青色などの単色の刺青の場合や、色の濃い部分に反応しやすいのがレーザーです。色が薄くて小さな刺青は1回で消すことが出来る場合も。傷跡もあまり残らないというメリットがあります。レーザーの種類によっては、全色に対応するタイプもありますが、そのようなレーザーにも機種や性能差があります。

・皮膚を切って縫い合わせる「切除縫縮」
皮膚を切って縫い合わせることが出来る大きさの刺青は、切除して縫い合わせることで、最終的に1本の傷にすることが可能です。なるべく早く消したい方には向いていると言えます。

・広範囲に広がる刺青を消す「剥削」
皮膚の表面を削り取っていく施術方法です。施術後は火傷のような跡が残ってしまいます。その跡は、年月とともに徐々に薄くはなっても、完全に消えることはほぼありません。背中など広い範囲に入ってしまっている刺青や、レーザーに反応しにくい赤や黄色などの刺青に向いていると言えます。

・広範囲に広がる刺青を早く消せる「皮膚移植」
自分のお尻などから皮膚を移植して刺青を消す施術方法です。広範囲の刺青を早く消したい方に向いていると言えます。しかし移植した皮膚は周囲の皮膚と質感が異なるため、傷跡が目立ってしまうというデメリットがあります。さらに皮膚を採取した場所にも傷跡が残ります。

ピコレーザーという選択肢も

クリニックの中にはピコレーザーでの施術を行っているところがあります。ピコレーザーは従来のレーザーでは対応できなかった色も対応できるというメリットが挙げられます。最近ではどんな色でも対応できる最新のピコレーザー機器を設置しているクリニックもあるようです。

ただし、ピコレーザーの中でもいくつかの機種があり、性能の差があります。いま世界中の形成外科医、美容外科医、美容皮膚科医が注目しているピコレーザーは、日本では限られたクリニックしか導入していないようです。

他にも従来のレーザーと比較して、治療が比較的早く終わる・痛みが少ないなどのメリットが挙げられます。カラフルな刺青を入れている方には適した施術方法と言えましょう。

刺青を消す方法は色々ありますが、どの方法が適しているかはドクターと相談したうえで決めていくとよいでしょう。
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監修者

2004年山梨医科大学医学部医学科卒業、大手美容外科の院長を経て、2016年仙台美容外科を設立。 『お悩み解決に対して、出来る限り敷居が低く明朗な形で、最高のパフォーマンスを実現できる医療でありたい』をモットーとし、患者の悩みに寄り添う。