まぶたの逆さまつ毛が目に入って痛い!これって手術で治せるの?

「下まぶたの逆さまつ毛が痛い!」こんな経験をしたことがある人はいませんか?まつ毛とはいえ、チクチク、ゴロゴロした異物感や充血はかなりのストレスになりますよね。今回は、こんな逆さまつ毛の治療方法について調べてみました。
下まぶたの逆さまつ毛だけでなく、上まぶたの逆さまつ毛の治療方法についても詳しく調べてみたので、しょっちゅう悩まされている人は、ぜひご覧ください。

逆さまつ毛って何?

子供に起こる逆さまつ毛は、まぶたの脂肪が多い割に筋肉が少ないので、下まつ毛が下を向いてしまう「睫毛内反症」がほとんどです。
これは比較的よく起きる症状で、成長とともに自然と解消することが多いようです。
睫毛内反症以外の場合も、成長に伴って改善してくることが多いので、基本的に治療というより経過観察となることがほとんどです。

一方、大人の逆さまつ毛は、加齢による皮膚のたるみや目の周辺筋肉の衰えが原因となっていることが多く、もともと逆さまつ毛ではなかったという人でも、逆さまつ毛になってしまうことがあるのです。
ちなみに加齢に伴う逆さまつ毛のことは「退行性眼瞼内反症」と呼ばれています。
加齢以外にも、ダイエットなどによってまぶたの皮膚が余ってしまうことで逆さまつ毛になるケースもあるようです。

逆さまつ毛の簡単な対処法

ここからは、簡単にできる逆さまつ毛の対処法について見ていきたいと思います。

・抜く&切る

実際にやってみるとそう簡単なものではありませんし、何よりリスクが大きいのです。
まつ毛を無理に抜く際はかなり痛みがあり、さらに毛根に炎症が起きてしまうこともあります。
また、まつ毛を切ると断面がかなり鋭くなってしまうので、まつ毛が伸びてくると痛みを感じることもあります。
毛抜きやハサミが清潔でないと、眼疾患を起こす場合もあるので注意が必要です。

・ビューラー
ビューラーで逆さまつ毛にカールをつければ、眼球にまつ毛が当たらなくなりますが、残念ながら効果が持続しないので、カールが元に戻ってくると再び逆さまつ毛になってしまうでしょう。

・まつ毛パーマ

まつ毛パーマをしてしまえば、ビューラーと違って約1ヶ月程度はまつ毛のカールを維持することができます。
費用はかかりますが、一度やればしばらくは逆さまつ毛に悩まされなくなるので便利かもしれませんね。

・眼科でまつ毛を抜いてもらう

眼科で逆さまつ毛を抜くのは、自分で抜くよりはるかに安全だと言えるでしょう。
しっかりと確認しながら正確に抜くことができますし、炎症を抑える点眼薬の処方をしてもらうこともできます。

逆さまつ毛は手術が可能!

逆さまつ毛の状態が続くと、眼球にトラブルを起こす可能性が大きいので、手術を検討してもいいかもしれません。

・電気分解

まつ毛の一部だけが逆さまつ毛になっている場合は、まつ毛電気分解術を行うことがあります。
まつ毛の毛根に電気を流して生えてこないようにする方法ですが、1回の施術ではまつ毛を毛根を全て焼き切ることができない場合は、2~3回施術が必要になってきます。
術後は軽いヒリヒリ感がありますが、見た目の印象を変えることなく逆さまつ毛を除去できるというのはメリットでしょう。

・レーザー治療

クリニックで行われている医療脱毛を応用した方法です。
レーザーで逆さまつ毛の毛根にダメージを与えて毛が生えないようにする方法で、一見、手術より簡単そうですが、眼球近くにレーザーを当てることになるので、必ず経験豊富で信頼できる医師に相談するようにしてください。

・埋没法&切開法

これは上まぶたの逆さまつ毛手術になります。
一重の人の方が逆さまつ毛になりやすいので、二重埋没法や二重切開法を行い、二重まぶたにすることで逆さまつ毛の改善が期待できます。
ただし、比較的幅の広い二重にする必要があるので、見た目の印象を変えたくない人はおすすめできません。

・皮膚切除

まつ毛の生え際の皮膚とその下にある眼輪筋という筋肉を数ミリだけ切開し、まつ毛の生える方向を調整しながら縫合することで、逆さまつ毛を治すことができます。
傷跡は目の際なので目立ちませんし、何より見た目の印象が変わらないのはメリットだと思います。
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fotolia  

監修者

産業医科大学卒、平成25年 神谷町皮フ科形成外科 院長に就任。一貫して皮膚科と美容外科の二つの診療を行っており、広い視野から患者様にベストな治療法を提供。