反対に黄ばんだ歯は顔全体をくすんだ印象に見せてしまいますので、ホワイトニングの手を借りている人も多いことと思います。でも「あんまり効果がない」という人、いませんか?
実際にホームホワイトニングを体験し、納得のいかなかった私がオフィスホワイトニングに挑戦しようとしたところ、歯医者さんにいわれた衝撃の事実とは……。ホワイトニング、まだまだ知らないことがありました!
「オフィス」「ホーム」ホワイトニングって?
ホワイトニングはその名の通り「歯そのものを白くする」こと。歯の汚れを落とすクリーニングとは違い、歯の中にある色素を分解して明るくします。
ホワイトニングは大きく分けて、歯医者さんで行う「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」があります。
オフィスホワイトニング歯の表面にホワイトニング剤を塗り、専用ライトをあてて色素を分解。ホワイトニング剤の濃度がホームホワイトニングより高いので効果を実感しやすく、短時間ですみます。
1回分の費用は上下の歯で30,000~50,000円が相場となっています。
ホームホワイトニング自分の歯から型をとったマウスピースにホワイトニング剤を塗り、歯に装着して歯を白くします。自宅でケアできるためお手軽ですが、ホワイトニング剤の濃度がオフィスホワイトニングより低いため、白くなるまでに時間がかかるのがデメリットです。
マウスピース代は上下で30,000~50,000円ほど、薬剤が1~2週間分で3,000~10,000円程度となっています。効果は半年~1年ほどですので、定期的なメンテナンスが必要になります。
私のホームホワイトニング体験
私が虫歯治療をしていた歯医者さんでホームホワイトニングをすることになったのは、歯の黄ばみが気になっていたことが理由。半永久的に続けるなら元手(マウスピース代)はかかっても、以降は薬剤の費用だけですむホームホワイトニングの方が割安、と考えました。
私の場合、専用のマウスピースは60,000円ほどかかりました。そしてその内側に歯医者さんで購入したホワイトニング剤を少量塗り、装着して眠る。これを10日ほど繰り返して様子を見ました。結果は先生いわく「1トーン明るくなった」とのこと。自分では「なんとなく白くなったような気がする」という感覚でした。
ただ途中からホワイトニング剤が歯にしみるようになり、先生と相談して「いったん休んで、少しずつやっていこう」ということに。しかし、しみる恐怖と、ホワイトニング中は歯が着色しやすい状態にあるため、1週間以上も大好きなコーヒーを飲めない苦痛とで、ホームホワイトニングを再開する気がおきなくなってしまいました。
ホワイトニング、不向きな人がいる!?
数年後、「それでも歯を白くしたい! しみても、短時間なら耐えられそう!」ということで、別の歯医者さんでオフィスホワイトニングができないか相談しにいきました。
すると「アジア人はもともと黄色ベースの歯の人が多い。だからホワイトニングで白くなる。でもあなたはグレーベース。グレーベースだとホワイトニングをしてもグレーと白のグラデーションのような斑模様になってしまう。広告のような真っ白な歯を想像しているなら、あんな風にはならないから私ならおすすめしない」とのこと。衝撃を受けました……! だからホームホワイトニングでも納得のいくような効果を感じられなかったのかもしれません。
歯の色は生まれつきです。また「白い」「黄味がかっている」とひと口にいっても、歯の色にはたくさんのバリエーションがあります。私のようにグレー系、またはオレンジ系の歯の人はホワイトニングで「透明感のある白い歯」にすることが難しいとされているようです。そのため歯医者さんでは「自分の歯の状態について」しっかり診てもらうことから始めましょう。
私のように「実はホワイトニングの効果を感じにくい歯色だった」なんて事実が判明することもあります。だから自分の歯の色、質、今の状態、効果について真剣に向き合ってくれる歯医者さんであるか、という見極めも大事です。
コーヒーや赤ワインなど着色性食品を好む人で歯の黄ばみを感じている人は、ホワイトニングの前に一度「歯のクリーニング」をしてみるのもおすすめ。クリーニングは歯についた汚れだけでなく、色素を落として元の歯の色に戻してくれるため、これだけで黄ばみが大きく改善される場合があります。
歯の健康のためにも、ケアの一環として定期的にクリーニングをお願いするのもひとつの方法です。信頼できる医院を見つけたうえで、期間や費用を照らし合わせ、ホワイトニングとの付き合い方を考えていきましょう!
参考:きらら歯科