1993年九州大学医学部卒業後、同大学付属病院の耳鼻咽喉科の再建外科へ。96年には久留米大学病院形成外科で専門医を取得。2008年にリッツ美容外科東京院の副院長を経て、現在に至る。
私が得意としているのは脂肪吸引、豊胸術、鼻手術全般などです。どれも一般的に知られている手術ですが、決して簡単なものではありません。例えば脂肪吸引。タルミを出さずに均一に吸引するにはかなり技術が必要です。具体的に言うと、皮下脂肪は3層に分けて吸引するのですが、主に吸引するのは2~3層。皮膚に近い脂肪は吸引しすぎないように注意しなければなりません。何故なら皮膚直下の脂肪を取り過ぎると皮膚にタルミが生じ、凹凸が残ってしまうから。脂肪吸引で大切なのは、余計な脂肪を全部なくすことではなく、彫刻と同じように不必要な脂肪を削り取り、美しい肢体を作り出すことだと考えています。
もともと再生医療に関心があり、学位取得の研究テーマに骨髄幹細胞による骨再生を選んだほど。その流れで脂肪幹細胞を加えた脂肪注入による豊胸術で世界的に著名な先生と一緒に研究させていただけたこともあり、豊胸手術も得意としています。
注入した脂肪の生着率を高めるため最新の技術を使用することです。脂肪採取はむやみに吸引圧がかからないよう手動で行い、採取後も一切、脂肪組織を空気に触れさせないようにして、脂肪細胞へのダメージを防ぎます。採取した脂肪は特殊な機材を用いて不純物を除去し、純粋な脂肪組織にしてから注入。一塊を0.3~0.5ccとし、皮下、乳腺下、筋肉に細かく移植します。
術式によって異なりますが、脂肪吸引ではダウンタイムについてしっかりとご説明するようにしています。豊胸術の場合は、脂肪注入による術式では人工乳腺と違い希望の大きさにできるとは限りませんし、脂肪組織の生着率も条件が異なることにより結果が異なる場合もあります。しかし仕上がりが自然で違和感もなく、以前のようにシコリに悩まされることもほぼ無いなどメリットは大きい。それらをきちんとカウンセリング時にお伝えするようにしています。
患者様のお悩みを十分理解して問題点を明らかにし、的確な術式を選択することで、理想の結果を導き出すことです。そのために良い方法や術式があれば常に取り入れる用意があります。現状に甘んじず、患者様の満足度を高めるため日々自分自身が成長することが大切だと考えています。
手術後、初めて患者さんが術部をご覧になったとき。そこに「驚きの笑顔」があり、「感謝の言葉」をくださったときに医師として一番の感動があります。患者様は現状より更なる改善をご希望されています。患者様のお悩みを共有し、その解決のお手伝いができること、それにより笑顔になっていただけると、それが自分自身を成長させるためのパワーになっているのを実感しています。
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