埋没法

【目・二重 2】埋没法

メスを使わず、ぱっちり二重まぶたに
埋没法とは、まぶたに特殊な糸を埋め込んで二重のラインをつける施術です。

1. 埋没法とは
2. 埋没法の種類
  瞼板法/挙筋法
3. 埋没法のバリエーション
  1~8点留め/ナノカット/脱脂術/目尻・目頭切開
4. 埋没法の施術方法
5. 埋没法のメリット・デメリット
6. 埋没法はこんな方におすすめ
7. 埋没法についてよくある質問
  後戻りを防ぐ方法はありますか?
  埋没法は何度でもやり直せますか?

1. 埋没法(まいぼつほう)とは?

埋没法とは

埋没法とは、まぶたの表と裏に特殊な糸を埋め込み、二重のラインをつける施術です。メスを使用しないで施術を行なうことができるので、手術時間が短くメスを使用する施術と比較すると体への負担も少ないとされています。

施術の目安

通院回数
3~4回
 1)診察  カウンセリング・契約
 2)施術   埋没法手術
 3)チェック 術後の経過チェック
施術時間
手術トータル1~2時間
 ・カウンセリング・デザイン(二重のライン決定) 15分
 ・麻酔 15分
 ・手術 両目 30分前後
ダウンタイム
痛み・腫れ 3~4日
 洗顔・シャワー:翌日から(患部はお湯で流す程度)
 入浴 : 腫れがひいたら
 メイク : 1週間後から可能
 ※抜糸は不要
料金
3~20万円 ※両目
 平均相場 5~10万円程度 ※両目
上記はインターネットから収集した平均的な情報です。実際の症例やクリニックによって異なりますので、詳しくは診察にてご確認ください。

2. 埋没法の種類

瞼板法と挙筋法の違い

瞼板法(けんばんほう)と挙筋法(きょきんほう)

埋没法は「軟骨に糸を通すか?通さないか?」によって下記2タイプに分かれます。

瞼板法(けんばんほう)
瞼板法とは、まぶたの裏にある「瞼板(けんばん)」と呼ばれる軟骨様組織の部分に糸を埋め込む施術です。「挙筋法」と比較し、メリットとして手術が容易であること、挙筋法に比べて術後にやり直したい場合に糸を摘出しやすいことが挙げられます。デメリットとして、個人差がありますが、出血のしやすさ、ゴロゴロ感を感じる人や、糸が露出して眼球を傷つけてしまうことがあるとされています。

挙筋法(きょきんほう)
挙筋法とは、まぶたの裏の奥にある「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」というまぶたを引き上げる筋肉の部分に糸を埋め込む施術です。 メリットとして、眼球に接しにくい部分なので眼球を傷つけにくいこと、自然な仕上がりであることが挙げられます。デメリットとして、少し引っ張られるような感じがあること、術後にやり直したい場合に糸を摘出しにくいことが挙げられます。

挙筋法の方が、複雑で手間や手術時間がかかりますが、極細の糸が使用でき腫れや術後のトラブルが少ないとのことから、最近は挙筋法での施術が多いようです。同じ挙筋法であっても、糸のかけ方や留め方などが術式によって異なるので、担当医師に聞いてみましょう。

3. 埋没法のバリエーション

埋没法のバリエーション 1点留め・2点留め・3点留め

糸でまぶたを縫い留める箇所の数による違いがあります。

1点留め・2点留め・3点留め・6点留め・8点留め

糸を留める箇所が増えるほど、しっかりとした二重を形成でき、戻りにくくなります。
2~3点留めが一般的ですが、近年は6点留めなど細かくたくさん留めることで、自然で戻りにくい埋没法も行なわれています。

ナノカット(部分切開)の併用

埋没法だけでなく、まぶたに数ミリのごく小さな切り込みを入れる『ナノカット』を併用する方法です。
糸だけではあとをつけにくい厚いまぶたの方に適しており、戻りにくいとされています。脱脂術と同時に行なうケースも多いようです。

脱脂術の併用

上まぶたの眼窩脂肪を除去する方法です。まぶたが厚い場合はまぶたの脱脂切開を併用することで、薄くすっきりし、糸で留めやすくなり、埋没法で希望に沿ったラインを実現しやすくなります。ただし、脱脂手術を併用すると、埋没法のみと比較して、腫れが大きく長引きますので、ダウンタイムを考慮する必要があります。

目尻・目頭切開の併用

目の幅を大きくする目尻や目頭の切開手術を、埋没法に併せて行なうことで、目そのものを大きくし、蒙古ひだに左右されない、幅広のラインをつくることが可能です。
目もとのお悩みをまとめて改善し、一度に目全体の印象を変えることができます。この場合、埋没法より切開手術のダウンタイムがメインになりますので、抜糸などを考慮する必要があります。

4. 埋没法の施術方法

埋没法の手術のやり方

まず局所麻酔後に、眼瞼結膜をめくって露出させます。
その後、内側から医療用の極細糸を入れて、まぶたを貫通させます。

この時、瞼板法は瞼板に糸を通し、挙筋法の場合は瞼板より上の挙筋に糸を通します。また単純に結び目をつくる術式や、ループ状に糸を埋入させる術式など、さまざまな手法があります。

そして、まぶた表面で結び目をつくった後、最後に結び目を皮膚の内部へ送りこみます。

上記は一般的な概要であり、実際の施術方法は症例によって異なります。詳しくは担当医師にご確認ください。

5. 埋没法のメリット・デメリット

メリット

・メスを使用しないため、皮膚に傷がつかず、体への負担が切開法と比べて少ない
・手術時間やダウンタイムが短い
・施術後すぐであれば、糸を取り出して元に戻せる、やり直しができる

デメリット・リスク

・個人差によるが、数年ほどで糸が緩んで元に戻ってしまう可能性が高い
・まぶたが厚い、たるんでいる、蒙古ひだが大きい、などの症例では、希望通りに二重まぶたのラインを作ることができない
・欧米人のような幅広の二重にしたい場合は、目頭切開など他の術式を併用する必要がある
・やり方によっては眼瞼下垂になりやすくなる
・術後、まぶたに負荷がかかると糸がとれたり、ゆるんだりしやすくなる

6. 埋没法はこんな方におすすめ

・すぐに二重まぶたにしたい方
・初めて二重術を希望される方
・メスを使った施術に抵抗のある方
・左右のまぶたで二重の幅が異なる方
・イメージする二重の幅にしたい方
・後で戻したり変更したりできる治療法を選びたい方
・忙しくてダウンタイムを長期間確保できない方

7. 埋没法についてよくある質問

Q. 痛みはありますか?

A. 麻酔時と麻酔が切れてきた際に、徐々に痛みがでるとされています。

手術中は局所麻酔を施すので、糸でひっぱられる感覚はありますが、痛みはありません。術後に麻酔が切れてから、1~2日ほど痛みが出る場合がありますが、処方された痛み止めなどで対応ができます。詳しくは、担当の医師にご相談ください。

Q. 腫れはどのくらいでしょうか? また、腫れを抑えることはできますか?

A. 個人差がありますが、少なくとも2~3日ほどは多少の腫れがあるといわれています。

術後3~4日間は目元の違和感や腫れ、痛み、人によっては縫い目付近にわずかな内出血の色が出る場合があります。
1週間もすれば、痛みはなくなり、患部に刺激を与えない程度にメイクができるようになります。術後1ヵ月ほどは見た目にわかりにくい程度の腫れが残り、予定より二重幅が広く見えたり、目もとが派手でラインがくっきりしたように見えます。しかし2~3ヵ月を経て、だんだんとまぶたが落ち着いて自然な完成形になるとされています。
また、腫れを抑える方法として、術後に適度なアイシングを行なうと腫れの引きが早くなるとされています。詳しくは、担当の医師にご相談ください。

Q. 元に戻ってしまうのを防ぐ方法はありますか?

A. まぶたをなるべく触らないようにすると長持ちします。
埋没法は残念ながら永続的な効果ではないので、3~10年で二重のラインが薄くなったり、元に戻ってしまうことは避けられません。
埋没法の戻りやすさには個人差が大きく、2~3年で取れてしまう方もいれば、10年以上経っても同じラインをキープしてる方もいます。まぶたが厚い方、もとのまぶたとは大幅に違うラインにした方は、早く元に戻りやすい傾向にあります。
しかしながら、術後に下記に気を付けることで、埋没法を長持ちさせられます。

<埋没法の効果を長持ちさせるために>
・ まぶたを強くこすらない、引っ張らない
・ 目の周辺のマッサージはなるべく避ける
・ ぎゅっと力をいれて目をつぶらない
・ 洗顔はできるだけ弱い力で優しく行なう

詳しくは、担当の医師にご相談ください。

Q. 埋没法は何度でもやり直せますか?

A. できれば2~3回以内に留めましょう。
埋没法は糸を取り出せる、やり直しできる、とのことから、何度でも気軽にできる印象を受けますが、そうではありません。埋入して数年が経過した糸はまぶたの組織に癒着して摘出が難しく、入ったままになります。そのため、何度もやり直すと、まぶたの中の癒着が増えて、希望のラインを作るのが難しくなるうえ、いざ切開法で二重にしようとした時に、妨げになったり、強く腫れたりする可能性が高くなってしまいます。
ですから、埋没法のやり直しは2~3回までにとどめ、もしすぐに取れてしまうのであれば、切開法での二重術を検討するという方法もあります。
詳しくは、担当の医師にご相談ください。

その他の治療法(二重術)