【目元・二重整形 3】切開法

【目元・二重整形 3】切開法

切開法とは、二重にしようとするヒダの予定線を切開し、内部処理を行なった後に縫い合わせる施術です。
皮膚に切り込みを入れて癒着させるため、一度施術をしたら永続的に二重を維持することができます。

1. 二重術(切開法)とは
 ・手術時間・ダウンタイム・費用目安
2. 二重術(切開法)はこんな人におすすめ
3. 二重術(切開法)の治療方法
4. 二重術(切開法)種類・バリエーション
 ・完全切開法・部分切開法・ナノカット
5. 二重術(切開法)の術後の経過
 ・当日・2日後・4日後・1週間後・1か月後・2ヶ月後・半年後
 ・ダウンタイムの過ごし方
6. 二重術(切開法)でよくある質問
 ・手術はかなり痛いですか?
 ・結婚式で参加者にバレないようにするには手術からどのくらいの期間が必要?

1. 二重術の切開法(せっかいほう)とは?

二重まぶた切開法

上まぶたの二重のラインを作りたい線に沿って、皮膚に切り込みを入れて、糸で縫い合わせる施術です。皮膚を癒着させて二重まぶたのラインを作るため、後戻りがないという特徴があります。
埋没法と並ぶ、二重術の代表的な治療法の一つです。

切開と同時に、まぶたの余分な脂肪を除去することで、たるみや厚みを除去して、すっきりとした二重まぶたを形成することができます。

施術の目安

<全切開の場合>

通院回数
3~6回
 1)診察  カウンセリング・治療法提案・シミュレーション
 2)検査・施術  検査・局所麻酔・切開・処置・縫合
 3)術後の経過チェック
 4)抜糸
 5)術後の経過チェック
施術時間
手術トータル2~4時間(治療内容による)
 ・検査
 ・デザイン(二重のライン決定) 15分
 ・局所麻酔
 ・手術  切開・(必要に応じて)脱脂処置・縫合 片目30分~1時間前後
 ・術後の処置
ダウンタイム
内出血・痛み 1~2週間/腫れ 1~3ヵ月/傷痕の赤み 1~6ヵ月前後
 シャワー:当日から(短時間で、顔を濡らさないように)
 洗顔:1~7日後
 処方された軟膏:術後 1週間ほど
 抜糸:施術5~10日間後
 アイメイク・コンタクトレンズ:抜糸後、腫れがひいたら
 入浴 :抜糸後、腫れがひいたら
 内出血・腫れ・痛み・ツッパリ感:1~2週間
 傷痕の赤みがしっかり消えるまで:半年~3年間
 
料金
15~50万円 ※両目
 平均相場 20~30万円程度 ※両目
上記はインターネットから収集した平均的な情報です。実際の症例やクリニックによって異なりますので、詳しくは診察にてご確認ください。

2. 切開法はこんな方におすすめ

・戻らない方法で二重まぶたにしたい
・過去に埋没法を行ない、ラインが薄くなってしまった
・まぶたが厚く腫れぼったい
・埋没法では難しい、戻りやすいと言われた
・幅広の平行二重など、現在の二重ラインとは大きく印象変えたい
・過去に切開法で入れたラインを狭く修正したい
・生まれつき左右の二重幅や目の開きが違う

3. 切開法の治療方法

二重にする予定のラインに沿ってメスで切開し、内部処理を行なってから糸で縫合します。
切開法のバリエーションによって、切るサイズが異なります。

・完全切開…20~40ミリ
・部分切開…3~20ミリ
・ナノカット…1~3ミリ

4. 切開法の種類・バリエーション

完全切開法

二重術 完全切開法

二重にする予定のラインに沿って20~40ミリの長さをメスで切開します。もし、まぶたのたるみや厚みが気になる場合は、切開と同時にまぶたの脂肪(眼窩脂肪やROOF・隔膜前脂肪など)を除去する内部処理を行います。その際に現状のまぶたの状態と、希望する二重のイメージを考慮して、除去する脂肪の量などを調整します。
その後、仕上がりのラインに沿って縫合します。術後1週間前後に、傷が治癒してきたら抜糸して、治療が完了します。

◇全切開法はこんな方におすすめ
・二重まぶたにしたい方
・まぶたが厚く腫れぼったい方
・上まぶたのたるみや脂肪が気になる方
・過去に埋没法をしたが戻ってしまった方
・幅の広い二重まぶたにしたい方

◇完全切開法のメリット
・一度施術を受けると、半永久的な効果が得られる
・脱脂処置を行なうことでたるみやまぶたの厚み、眼瞼下垂なども改善できる
・埋没法などの二重術と比較して、デザインの自由度が高く、幅の広い二重などを実現しやすい

◇完全切開法のデメリット・リスク
・切開を行なうため、重度の腫れが出て、ダウンタイムが長く、傷痕の赤みは半年ほど残る
・二重の幅を狭くするやり直しはできるが、幅を広くするやり直しは困難
・術後の衛生管理や個人差にもよるが、切開手術による感染症や内出血などの可能性がある
・加齢によるたるみなどで、完成したラインがぼやけてくることがある

部分切開法

二重術 部分切開法

全切開よりも小さく、3~20ミリセンチ程度のわずかな切り込みを入れて縫合する方法です。切開後にまぶたの脂肪を除去してから縫合します。
全切開法よりも傷口が小さいことから、ミニ切開などとよばれるケースもあります。切開の範囲が小さいため全切開法より腫れが少なく、治療費が低い傾向にありますが、傷痕の線の赤みがひくまでの期間は半年~3年程度と、全切開法とそれほど変わりません。

◇部分切開法はこんな方におすすめ
・二重まぶたにしたい方
・まぶたが厚く腫れぼったい方
・過去に埋没法をしたが戻ってしまった方
・幅の広い二重まぶたにしたい方
・全切開法に抵抗のある方

◇部分切開法のメリット
・基本的には一度施術すると戻らない
・埋没法では難しい二重のラインも実現できる
・全切開より腫れにくく、ダウンタイムが短い傾向にある
・全切開には抵抗がある方に

◇部分切開法のデメリット・リスク
・多少なりとも切開をするため強い腫れや内出血が起こり、埋没法に比べてダウンタイムが長い
・脱脂を行なう場合は特に腫れが起こりやすい
・狭い切開口から内部処理を行なうことで、一部に負荷がかかるため、目の上の切開部分が凹んだり、傷痕に境目ができてしまったり、目を開けにくくなったりする可能性がある
・術後の衛生管理や個人差にもよるが、切開手術による感染症や内出血などの可能性がある

ナノカット

二重術 ナノカット

ナノカットは、二重にしたいライン上に1~3ミリ程度の切り込みを入れてから、糸で留める二重術です。

切開法というより、埋没法のオプションとして行われます。
まぶたが分厚くて糸が食い込みづらいなど、埋没法だけでは難しい方に適しています。


5. 切開法の術後の経過例

あくまで一例であり目安です。実際は個人差があります。
※傷痕の画像が含まれますので苦手な方はご遠慮ください。

手術当日

二重切開術 手術当日

ガーゼをつけて帰宅し、消毒などのホームケアを行ないます。入浴は患部を濡らさないように首より下だけシャワーを浴びる程度にしましょう。

手術2日後

二重切開術 手術2日後

2~3日後はもっとも腫れが目立つ時期です。ケガをしたように患部周辺に内出血やあざが出て、ひきつれ感が強く感じられ、眉や鼻など目の周りを中心に顔面全体にも腫れがでます。
予定より何倍も二重幅が広がったように見え、不安に感じる方も少なくありません。

手術4日後

二重切開術 手術4日後

傷が治癒して、腫れがだんだん治まってきますが、まだまだ腫れやあざが残ります。外出時にはサングラスなどで隠す人が多いようです。
傷口に入るのを防ぐため、アイメイクはできませんが、他の部位はメイクが可能です。

手術7日後 抜糸

二重切開術 手術7日後

術後5~10日後に抜糸をします。


抜糸前

二重切開術 抜糸前

傷が治癒していれば、抜糸します。

抜糸後

二重切開術 抜糸後

糸がなくなるので、縫合痕の違和感が目立たなくなってきますが、切開したラインに赤みは残っています。

腫れがなければ、アイメイクが可能になるため、メイクなどで多少はごまかせるようになります。
抜糸後は入浴ができるようになります。ただし、入浴や飲酒や運動などで血流が増加すると腫れやすくなるため、適度に抑え、腫れたらすぐに目もとを冷やすようにしましょう。
洗顔時は目もとをごしごしこすらずに、優しく泡だけで洗うようにしましょう

手術10日後

二重切開術 手術10日後

たいていの日常生活ができるようになります。赤みが少しずつ薄くなっていきますが、近くで見ると傷のラインが赤く判別できる状態ですがメイクやメガネなどで隠せます。

手術1か月後

二重切開術 手術1か月後

腫れが残っているため、二重幅がまだ広く、目もとが予定より派手な印象です。メイクなどでさらに傷痕を目立たなくさせることができます。

手術2か月後

二重切開術 手術2か月後

だんだんと二重幅も細くなり、目もとの腫れがすっきりと落ち着いてきます。

手術半年後

二重切開術 手術半年後

半年ほどすると、傷痕の赤みがかなり薄くなり、目を閉じても傷痕がわかりにくくなってきます。個人差がありますが、赤みがしっかりひくまで半年~3年ほどかかります。

こちらの経過はあくまでモデルケースです。実際の術後経過には個人差がありますので、詳しくは担当医にご相談ください。

ダウンタイム中の過ごし方

抜糸後、腫れが引いた後であれば、目もとの違和感があっても目立たないように工夫できます。

・つけまつげや濃いメイクで、二重のラインが目立たないようにする
・サングラスやメガネ、帽子、長めの前髪などで目もとを隠す

6. 切開法のよくある質問 QA

Q. 切開するので痛そうです。かなり痛いですか?

A. 手術中は麻酔が効いて痛みはありませんが、術後2~3時間後から鈍痛を感じるようになり、1週間ほどでおさまります。

局所麻酔をする時に痛みがあったり、術後2~3時間後に麻酔が切れることで徐々に重い痛みがでるとされています。まぶたがひきつれる感じや鈍痛は、術後1週間ほどで抜糸する頃におさまっていきます。抜糸後も目もとを触ったり圧迫されたりすると痛みを感じますが、2週間ほどでだいたいなくなることが多いようです。
詳しくは、担当の医師にご相談ください。

Q. 結婚式までにきれいな二重まぶたにして、参加者にもバレないようにしたいです。手術からどれくらいの期間が必要でしょうか?

A. 傷痕が目立たなくなるまで、手術から半年はあけた方がよいでしょう。

術後の経過には個人差もあり、どの仕上がりを目指すかによって異なります。二重術の切開法の手術後は、目もとの腫れぼったい感じは1ヵ月ほどで消えますが、傷痕の赤いラインが長く残る傾向にあります。傷痕の赤みは3ヵ月ほどで薄くなり、白くなるまで半年~3年ほどかかるとされています。そのため、バレたくない場合は、手術から完成まで少なくとも半年間は見ておいた方が無難です。
また、薄いメイクで目を閉じた状態を近くから見つめられると、傷痕が見えるかもしれませんが、実際には濃いメイクやつけまつげなどでもごまかせるので、メイクさんに相談してみてもよいかもしれません。
詳しくは、担当の医師にご相談ください。



その他の治療法(二重術)