でも「興味はあるけれど、今さら……」そう思っている人も少なくないはず。
実は私は、社会人になってから歯列矯正をしました。そんな体験をもとに治療法・費用・期間だけでなく、通院の流れや痛みなどついても紹介していきましょう。
歯列矯正のメリット・デメリットって?
歯列矯正をすると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか? 実際に矯正して実感したメリットは、笑顔がきれいになるので「自信を持って笑うことができる」ことです。
また「噛み合わせの向上」「歯が磨きやすくなり、虫歯が減る」などのメリットもあります。
反対にデメリットは、私の場合は器具が見える矯正法だったので見た目が悪くなり、装着時に痛みを多少感じることもあるということです。
よく「矯正は子どものうちにやった方が良い」と聞きますよね。それは、子どもの場合は歯が移動しやすいため「生えてくる歯を正しい位置に矯正する」という意味で抜歯をせずにすんだり、後戻りをおさえることができるから。費用が大人よりも安く済む場合も多いようです。
さまざまな歯列矯正方法や費用・矯正期間について
歯列矯正にはさまざまな方法があります。ポピュラーなのは「ブラケット矯正」と呼ばれるもので歯の表面にワイヤーを通して固定させ、歯をひっぱるというもの。ワイヤーの金属部分が見えてしまいますが、クリアな素材など目立たないタイプもあるようです。
矯正期間は2年~3年ほど、80万~100万円ほどの費用がかかります。
舌側ブラケット矯正歯の裏側に装置をつける「舌側ブラケット矯正」という方法もあります。歯の表面には何もないので、他人からの視線も気になりません。
矯正期間は通常のブラケット矯正と同じですが、120万円ほどと費用が高額な点、歯並びを整えることが通常のブラケット矯正より難しい点がデメリットといえますね。
マウスピース矯正マウスピース矯正という方法もあります。取り外し可能な、透明のプラスチック製の装置を食事や歯磨き以外の時間につける方法です。取り外しができるので歯のケアがしやすい反面、一日の装着時間が長い、矯正が軽度の人に限られているなどの注意点があります。
矯正期間は1年~2年ほど、80万円程度の費用がかかります。
私の矯正体験
私が矯正したのは「出っ歯をなおしたい!」という思いからでした。両親からは「全然気にならない」といわれましたが、笑ったときに前歯が目立つのがイヤでイヤで……。子ども時代はあまり笑わない子だったような気がします。
大人になり、自分で稼ぐことができるようになったことを機に矯正を決意。地元の矯正歯科をいくつか巡り、治療法、費用、期間について説明を受けました。選んだのは説明が最も丁寧で、先生とスタッフさんの対応が良く、治療費の支払いが一括、分割と選べた医院です。
矯正方法はブラケット治療。2年間定期的に歯医者を訪れ、動いた歯の位置確認、ワイヤーの締まり具合を調整します。矯正器具をつけた最初の2週間は違和感や、締め付けの痛みを感じて憂鬱になりましたが、1ヶ月もたつと慣れました。
私の場合は上の歯を2本抜き、その空いたすき間をうめるように歯全体をグッと押し込んでいくような矯正方法でした。器具が露出した見た目の悪さについては、積極的に「見て! 矯正始めた!」と自慢していたので、あまり気になることはありませんでした。
ブラケット治療を終えてからは、半年間のマウスピース矯正をしました。寝るときだけつけるというかなり楽なものでしたが、マウスピースをつけて寝た翌朝、外してみると歯が「ほわっ」とゆるむような感覚があって、「矯正した正しい位置を歯に覚えさせる期間」が必要なんだな、と定着期間の大切さを実感しました。
ちなみに費用はマウスピース代含め、総額で85万円程度でした。
矯正を終えた今、前歯は引っ込み、口元はとてもきれいになりました。笑顔も増えたように思います。矯正中は虫歯ができやすくなるため、歯の汚れが残らぬよう意識してブラッシングしたり、歯の健康に対する意識も向上! それは今でも続いています。
もし歯列矯正に少しでも興味があるなら、まずは歯医者さんに相談してみてください。歯とは長い付き合い。だからこそ、ずっと良い関係を保っていきたいものですね。
参考:矯正歯科ネット